瓦工事の土葺きと乾式工法
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変にお世話になりありがとうございました。
本年も無理は致しませんが、力一杯『無茶』してまいりますので、よろしくお願いします。
さて、本年の記念すべき
初屋根は
三重県でした。同じ雨漏り修理専門119グループの
情熱リノベーションさんの応援で瓦工事をさせていただきました。
三重も昨年の台風21号で被害が多く、施工する業者さんがいないということで、工事をさせていただきました。
ありがとうございました。
太平洋側と日本海側
一年中天気が良いところと雪国
気候が違えば、屋根の施工方法も違います。
まず、富山では見られない瓦の土葺き工法
間近で見る土葺きにかなりテンションが上がりました。
富山では見ることができませんからね・・・・・・・・ 瓦の下に土を盛り、微調整しながら、瓦を葺いていく
昔の瓦は行儀(精度)が悪かったので、とても有意義な工法だったみたいですね。
しかし、瓦の重さと土の重さのが家にのしかかるため、阪神大震災で多くの家屋が倒壊してしまい、その後大きな地震が来るたびに
瓦=地震に弱い
とされてきています。原因は土+瓦の重さではなく、ただ単に家が古かったということになります。 現に、新潟中越地震や東日本大震災、熊本地震など大きな地震では、板金屋根の古い家屋も多く倒壊しています。
瓦の倒壊した映像が一番インパクトが強いので、映像として流れていくたびに、
瓦=地震に弱いというイメージが付いて回っているのかと思います。
家の躯体がしっかりして、ちゃんとした瓦工事をしてあれば、瓦も軽い屋根に負けないぐらいの屋根材です。
話しを戻しますが、間近で見る土葺き工法
中々の物です。
ありえないぐらいの土が屋根の中に入っていました・・・・
富山の5倍ぐらい土が入っています・・・・・
野地板は杉皮 その上に土を盛って瓦が葺いてあります。
解体工事だけでも富山の2倍ぐらいの手間がかかります。
何から何まで規格外でしたがとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
葺き直し後の工法は(引っ掛け桟葺き工法)乾式です
この工法は全国共通でしょうか?
見た目で軽くなっているのがわかるかと思います。
ちなみに土葺き工法は富山ではほとんど皆無です。
富山は昔から銅線止めによる乾式工法です。
雪国ならではです。 おそらく土葺き工法ですと、雪が降ると瓦ごと屋根から落ちるでしょう。
今回は、北陸式の工事を三重で施工させていただいております。オーバークオリティーかもしれませんが、昨今の異常気象にはちょうど良いかと思います。
ありがとうございました。